死ねばいいのに/京極夏彦
"死ねばいいのに" 京極夏彦
死んだ女のことを教えてくれないか。
3ヶ月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人と思えぬほどの心の昏がり。
久しぶりに読みたくなって、
読み出したらいっきにラストまで読み切りました。
やっぱり面白い。
タイトルからして度肝を抜かれますね。
ずっと、なんなの?何が知りたいの?と思いながらどんどん読み進めていってしまいました。
ノクターン
有名ですね。
頭に響いてきて幻想的で心が落ち着くような気がして大好きです。
まさかノクターンが第22番まであるとは知りませんでした。
調べたところ、夜想曲とは言いますが
その時間帯は夜ではなく
社交パーティーで夜通し飲んで騒いで
恋を語り合って、そろそろお開きで会場を後にする時間。空が白み始めた明け方の時間で、
今日の夜も楽しかった。でも夜が明けると虚しいものだ。という
夜を想う曲だそうです。
すごーく名残惜しい心情だったのかな?
モーツアルトのアイネクライネナハトムジークも好きですが
こちらは小夜曲という邦題もあります。
私としては、朝の息吹のイメージなんですが。
それに、小学生の頃の掃除の時間に流れていたせいか夜っぽく感じないです。
あーでも社交界っぽくはあるかな?
あくまで私のイメージです。
ベロニカは死ぬことにした
人生で迷うことってありませんか?
死にたいと思ったことはありませんか?
生きている意味を見出せなくなることはありませんか?
もうなんの未練もないと思ったことはありませんか?
これからご紹介する書籍
"ベロニカは死ぬことにした"
私にとっては、暗く沈んだ心を明るく浮き上がらせてくれた本です。
ベロニカは、
「よし、京都へ行こう」ぐらいの感覚で
死のうと思います。
彼女は若く、魅力的で別に特に嫌なこともなく、平穏に生き
そして未来に何も見出せず
ただ死のうと思っただけ。
極力、周りに迷惑がかからない方法を考えながら
睡眠薬を大量に飲んで死ぬ。ということを実行しますが
目が覚めると精神病院に入院させられており
死ねなかったことを悟ります。
そして睡眠薬を大量に飲んだことで
心臓に深刻なダメージを受け
もう余命が残り少ないことを医師に宣告されます。
ベロニカにとって、思いがけず残された生きる時間。
彼女はこの病院で過ごす他の入院患者たちと触れ合いながら何を思うのでしょうか?
- 作者: パウロコエーリョ,平尾香,Paulo Coelho,江口研一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/04/25
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (114件) を見る
海からとどいたプレゼント
もう30年近く前になります。
私が小学生の頃の夏休みの課題図書で購入したのが
"海から届いたプレゼント" でした。
本の表紙は覚えていたけど、内容は全く覚えてなくて
でも、好きだった気がします。
最近、何故か急に思い出して
読みたくなってAmazonで購入。
やはり古いせいか古本しかありませんでした。
書籍代は1円で送料の方が高いという(笑)
好きだったはずなのに、読んでも全く覚えてなくて、まるで新刊を読む感覚でした。
人の言葉を話せる小さな青い魚、"コバルトスズメ"が小学生の少女"のぞみ"の力を借り
戦時中、海で亡くなった"ひろし"という少年の最期の言葉とプレゼントを"ひろし"の母に届けるまでの物語。
戦後40年後という設定ですが
実際に書籍も1988年発行ですのでそんなもんです。
物語を通して、戦争の怖さ、残されたものたちの行き場のない悲しみ、巻き込まれた人々の苦しみなどが描かれています。
戦争を知らない子供たちへのメッセージだったのでしょうね。
読んで少し、悲しくなり
私も亡くなった祖父に、戦争のことを話してもらっておけばよかったと思いました。
懐かしくて泣けてきます。
子供向けで読みやすいですし
良かったら、読んでみてください。